私の見解~ファンシー・ガイ~

第3章 キャバレー 第8~9場

人々が疲れ切ったある暗黒の時代。どこにでもあるただのキャバレー。軍人たちは束の間の休息に身を休めていた。各々好きなことをして、好きなことを話して、好きものを食べ、好きなものを飲む。そこにとある女がやっていた。この店の人気株だろうか。やけに大胆だが、浮かべる表情が繊細だ。その女をめぐり、男たちは踊り出す。美しい赤薔薇なのか真っ黒な悪魔なのか俺にはわからないが、ただひとつ、彼女は麗しく哀しげな瞳をしていた。



第4章 メスキータ 第11~12場

誘惑。それは人を狂わせる。

どこだ?僕の日常はどこだ?僕の幸せはどこだ?探してもわからなかった。でもそれでいいと思った。部屋があった。迷いこんだ部屋は、変哲だが何か楽しかった。太陽のような明るい日差しはないが、夢のような彩りが添えられていた。すごいなぁ。しかしある瞬間、ハッと現実に逆戻りする。これが誘惑の企みなのだとも知らずに。僕はこの道のりを生き続けるのだ。



ロミジュリの愛と死と見せかけるもだいもんが蔑むような悪い表情を浮かべたのでともみんとだいもんはぐるでした。トップを挟むふたりの存在感と作り込みがすごいので、見応えありました。でも全体的に娘1の添え物感(言い方悪くてすみません)がある。



第5章 オペラ座 第14~16場

「そこのお嬢さん」そう言われて開きかけた扉を閉めた。立っていたのはエメラルドグリーンの目をした美しい男性だった。私は何故か好奇心が身体中を駆け回り、隙を見せた。見せてしまった。男性の手が背中に触れる。理性を保とうとするも、見えない結晶が邪魔をする。その結晶は崩れ、やがて破片となって私の心臓へ突き刺さる。壊れていく音がした。劇場から漏れる壮大な音楽と彼が解放する心の鍵。何と心地よいのでしょう。しかし非現実的な時間はすぐ醒める。間に合わない…帰れないわ……それではまた、お元気で。