ありがとう、世界




凰稀かなめさんお誕生日おめでとうございます。


宝塚歌劇団 凰稀かなめ」としては最後となるお誕生日ということで、少しではありまが何でも勝手にランキングを自ら付けてみました。と言いましてもどれも甲乙付け難く、僅差でランキングに現しております。ボキャ貧で語彙力に欠けるのでこれは違う!といったご指摘があるかと思いますが全て私の主観なのでご理解頂ければと思います。現物が手元にないものや見当たらなかったものもありますがご了承下さい。それでは参りましょう!


(以下、凰稀さんは愛称のてるさんと呼ばせて頂きます)




好きな役


3位「堕天使の涙」新人公演  ルシファー


人間離れしたビジュアルを持つてるさんがとうとう脱・人間。本役のサリエルも素敵でしたが、ルシファーはもっとよかった!宝塚きってのダンサー朝海ひかるさんのサヨナラ公演ということもありダンスが難しい分、プレッシャーは計り知れなかったことでしょう。本公演でずっと朝海さんを側で見てきたからこそできるルシファーでした。朝海さんのルシファーは残酷なまでの妖艶さがありましたが(もちろんてるさんも妖艶です)、てるさんのルシファーは随所に優しさが見え隠れしていてそこがてるさんらしい個性で、最後の新人公演にふさわしいお芝居だったと思います。


2位「ロミオとジュリエットティボルト

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宝塚版ロミジュリは上演された全ての組を観劇しましたが、ご贔屓目であることは重々承知ですがてるさんのティボルトが1番!!!!傲慢で周りにも恐れられいつきれるとも知れない危ない男ティボルトが、ジュリエットの名前を口にする時だけほんの少し表情が和らぐんですよ。これを見てから、本当はティボルトもロミオのように心優しい青年だったのではないかなと思いました。



1位「凍てついた明日」クライド


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個人的に1998年の初演時から好きな作品で、てるさんにクライドを演じて頂ける喜びは大きかったです。文句無しのスーツ姿は感無量。人間臭さがなくこの世への憎悪を心の内に抱えていて、本当に悪い男。何だか心強い気もするけどやっぱり悲しい人なのだろうか。てるさんのクライドの大きな特徴は宝塚独特の男臭さがないところ。悟ることを悟り切った男の貫禄だとか挫折を知る故の過ちだとか、宝塚でするからかっこいいんですけど。歳を取るたびに見直す作品なのですが、いつ見ても難しい。でも好きです。




〜その他ノミネート〜

「あの日見た夢に」ロッキー、「ベルサイユのばら」新人公演 アンドレ、「君を愛してる」アルセスト「マリポーサの花」ロジャー、「愛と青春の旅だちフォーリー軍曹、「銀河英雄伝説ラインハルト

本当は優しいのに強がって、でも素直な部分を隠しきれないといった役のこなし方がスマートで好きです。

 


ショー作品は写真から。


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「BORELO」男役スーツシーン。掛け合いや曲調、全てがドタイプで釘付けに。ちえてるでガーンバーン(中略)(自主規制)な振りがありまして度肝を抜かれました。ご覧になられたことのない方は何かしらで見るべきです。恐らくチケット代金のほとんどをここに。



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「ソロモンの指輪」冒頭、となみさん改め白羽ゆりさんのお供をするてるきたたまらん!!!確か紳士A。この時はショーもお芝居も金髪オールバックが多くて(お芝居は全編)終始目がハートでした。


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「Amour de 99」フィナーレ。凰稀かなめ×薔薇=ロマン中のロマン まさに最強と呼ぶに相応しい。ご自身はそれほど強く意識してなさそうなところがまたいい(あくまで主観です)。「てるさんはなんで女の人なんだろう?」と、あまりに麗しい凶器に思わず初心に帰りました。





好きなブロマイド

3位 「美しき生涯」疾風

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和物のような洋物のような、魅惑的な疾風様に惚れ惚れ。シルバーのシャドウが素敵!


2位「ロミオとジュリエットティボルト

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レスリーキーさん撮影。フランスミュージカル版のティボルトによく似ていて、男らしく逞しいロン毛が特徴的なティボルト。赤シャドウがかっこいい。


1位「銀河英雄伝説ラインハルト

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※実物が見当たらない

呼吸困難。




好きな舞台写真

3位「銀河英雄伝説ラインハルト

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確か発売してまもなく梅田のキャトルに買いに行きました。これはどうしても今ほしい!と強く願うも、確かあまりお金がなかったよな…→財布を覗く→残金は352円→………→……………→買う!!!!だったような気がします。それくらいすぐ手元にほしかった見下しラインハルト様。殿ー!閣下ー!キャーキャー!


2位「銀河英雄伝説」男役群舞

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大劇場の真ん中で1番大きいスポットを浴びる…これが見たかった…この日を楽しみにしてた… 


1位「銀河英雄伝説」フィナーレ

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羽根を纏ったてるさんのお写真は複数あるのですが、やはりお披露目公演が1番いいお顔をしている気がします。トップ3が全てお披露目公演なのも、先程記したようにやはりこの日を待って待って楽しみにしてたいた期待値によるものだと思います。サヨナラ公演も、美しいお写真を期待しています。




好きなセリフ

こちらは順位を付けず、並べていきたいと思います。


誰でもよかった
「凍てついた明日」クライド


君が好きだ…  愛してる
「リラの壁の囚人たち」エドワード


それでは、お嬢様には特別なキスを
「シルバーローズクロニクル」クリストファー


俺はお前と出会って人間らしくなってしまったようだ
「美しき生涯」疾風


神なんて糞くらえだ!


自分の信じる道を進めばいい、何も怖がることはない
ハプスブルクの宝剣」フランツ・ステファン





好きなコンビ



3位  with 柚希礼音  ちえてる

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1期違いのお二人はてるさんが星組に組替えになると益々仲良くなられたとか。意外とちえさんがてるさんに甘々で(ちえまさとは別の甘々)それがほかとは違っていつも新鮮です。てるさんは人の泣き顔や困った顔を見るのが好きというドエスなので、ドヤ顔でちえさんを転がしている感じが面白い(笑)





これ大好き!!!(泣)


ちえてるのオスカルアンドレをこの目で見れなかったことは墓場まで持っていきます。2人のタッグは「愛するには短すぎる」「愛と青春の旅だち」が印象的です。「マーヨネェーーーズ!!!」

100周年をトップとして迎え同じ年に退団されるということで、やはり何か縁があるのだと思います。てるさんの方が先にご卒業されるので「歌劇」の退団者メッセージを楽しみにしています。


2位  with 紅ゆずる  てるべに

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舎弟関係っぽい。このポート対談を初めてみた時の衝撃は今でも覚えています。てるさんが星組から離れる時何が淋しかったってこの2人が見れなくなることだった。意外と似たことが多いおふたり。外見もどことなく似てますよね。(目意外w)


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スカイステージトーク。てるさんがリポーター(?)の2人に男役のカッコイイ仕草を伝授するコーナーがありまして、かちこちのべにさんに爆笑の嵐。


こちらもオススメです。



1位  with 緒月遠麻  てるきた

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「ぐっちゃん」「づっくん」お二人のお話が愛らしく…… エピソードは山ほどありますが、やっぱりきたろうさん(緒月さん)が音楽学校入試の待ち時間に「"わたしキタロウ。連絡先教えて"って言われた(笑)」という話が(笑)きたろうさんの好きなところは「おいしいものがあったら食べかけでもくれるところ」なのもとってもかわいい…!!天使…!雪組ティボルト役のオーディションの際にてるさんが自分の歌のMDをきたろうさんに送ったエピソードもいいですね。ああキリがない!!

 

雪組時代から大をいくらつけても足りないくらい大好きな「てるきた」。空白期間を経て宙組で復活!!(嗚咽)下級生の頃からふたりセットなことが多く、お芝居でもショーでも息のぴったり合ったパフォーマンスを沢山見せて頂きました。きたろうさんが組替えしたことで、新たなカラーが加わり凰稀かなめ率いる宙組に強い彩りを添えたことと思います。



中でも個人的に「凍てついた明日」クライドとテッドが印象深いです。幼馴染を捕まえる罪悪感と葛藤、過去のトラウマや絶望。必死で時代を生き抜いた当時をあの頃の凰稀かなめと緒月遠麻、雪組で果敢に演じ切っていたなぁと。あっぱれでした。てるさんのディナーショーでルートスクエアギャング、アンコールでブルースレクイエムを歌ったと聞いて恥ずかしながら感極まってバスで号泣しました。

もし違えば恥ずかしい話なのですが、時間は刻一刻と迫ってきているのだろうなぁと。


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86期万歳フォーエバー!!!!!




ドラえもんがすきなところ、ドラえもんが好きすぎるあまり涙も出てしまうところ、おいしいものを食べるとかわいく「んまっ」と小さく発するところ、ファンサービスが実は得意ではないところ、冷めているようであたたかいところ、いたずらに容赦ないところ、あははは!と大きな声で破顔して笑うところ、などなど…だっ、だっだいすきです……*1


丹精で魅惑的な顔立ち、クールな表情とは打って変わったキュートな笑顔、研ぎ澄まされたスタイル、浮世離れした流し目、てるさんの全てが眩く輝かしい神様のような存在です。また、役にかける情熱や魂、役に対する姿勢は絶対的な信頼があります。

以前何かのインタビューで「ビジュアルでしか評価されないことが嫌で悔しかった」というようなことを拝見したことがあります。華やで容姿端麗な風貌の内にそういった経験があるからこそ、てるさんの眼差しはまっすぐで誠実です。そこに寛大な安心と安らぎを感じています。

正直まだ頭と心がついてきていません。ふとした瞬間物凄い悲寂に襲われます。しかし事は決まりました。時間は巻き戻しできません。私も私なりにお別れの準備をしていきます。最後のその日まで今まで以上に、変わることなく、愛と尊敬を持って舞台に生きる凰稀かなめさんを応援していきたいと思います。


真矢みきさんが宝塚の革命児なら、てるさんは永遠に私の人生*2の革命児です。

モデルではなく俳優ではなく宝塚という道を凰稀かなめという人生を選んで下さったことに、そして何より現世に生きて美しく輝かしい姿を見れることに感謝します。たくさんのありがとうを伝いたいです。


別れも出会いも楽しむことができる、素敵な一年になりますように。心からお祈りしております。


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*1:今更照れる

*2:宝塚(ファン)人生とも言える